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葉枯らし乾燥

KD材とはkiln dried lumberの略。人工的に乾燥釜などで乾燥させ、含水率を下げた木材。人工乾燥材。キルンドライ材と言います。
逆に自然乾燥材はAD材。エアドライ材と言います。言葉通り空気で乾燥させる昔ながらの手法です。
まず伐採から違います。エアドライ材はこんな風です。注目は葉枯らし乾燥の妙。

生産過程/伐採時期は樹木が水分を吸い上げない晩秋から初春までが伐り時期で(木は春から夏にかけて
水分や養分を根から吸い上げ活発に生長しています。つまりこの時期に伐採した木は水分や養
分が多く、カビや虫害に侵されやすいのです。木の活動が停止している秋から冬にかけて伐採し
た木の方が、木材に適しているといえます)、伐採後、枝葉をつけたまま数か月乾燥させます(葉
枯らし乾燥と言います)。そして四角に製材され再び数か月陰干しで乾燥させます。この時にまだ
含水率は100%を超える物もありますが、反りや曲がりを繰り返し徐々に含水率が下がっていき
ます。出荷時には含水率20%以下を指標としています。

葉枯らし乾燥は葉っぱをつけた状態で数か月伐採したままで放置。
葉っぱは生きようと水分を欲しがります。木の幹から水分を徐々にもらうために乾燥が進むというわけです。
カビ、腐りに強くなるし、反り、狂いが少なくなるというメリットがある反面、木の周辺部(辺材と言います)が腐ったり、山の人たちの資金回収が遅れたりします。
経済という観点で物事を見ると、キルンドライ材は伐採後1か月後に納品、エアドライ材は伐採後最低1年以上かかって納品・・・資金回収だけ考えるとキルンドライになっちゃうよね。
エアドライをやっている材木屋は少ないです。その数少ない材木屋さんから我々はエアドライ材を使わせてもらっています。
100年後に良かったと言ってもらえるのは、エアドライで建てた構造躯体だと信じてご提案しています。

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