今回は、大工にとっては当たり前のことですが、一般の方はあまり知らないであろう木の性質についての話題です。
皆さん、木には「表」と「裏」があることをご存知でしょうか。
丸太から板材に加工したときに、外側の樹皮に近い側が「木表」、年輪の中心に近い側が「木裏」になります。側面の年輪を見れば一目瞭然ですね。
大工の修行で真っ先に習うのが、「木表」と「木裏」それぞれの特徴です。
たとえば、板材の「反り方」をみると、板材は木表側にU字型に反ります。これはどんな木にも共通する特徴です。
見栄えは木表に軍配が上がります。木表の方が木目が美しく出て、節が出にくいんです。フローリングや、壁の羽目板、天井板、外壁の板など人が直接触れたり、目に入る場所に関しては、必ず木表を向けて使います。
また、木裏は秋目(秋から冬にかけて育つ部分)が剥離するので、そのささくれた部分が人間の肌に刺さってしまいます。ですから、フローリングは木表を上にしないといけませんし、引き戸の下の敷居は必ず木表を室内側に向けて使います。
「on・new うえやま建設」では大工出身の代表・植山をはじめ、木の特性を十分に踏まえた職人たちが木の持つ魅力を最大限に活かした家づくりに取り組んでいます。
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