昨日、オーナー様からの依頼を受け、ご実家まで訪問。実は雨漏りのチェックです。
まだ外壁塗装+防水工事をされて数年。こんな風になっています。膨らんでいるでしょ。
天井裏を見ると・・・
屋根はこんな風です。防水屋根。まだやり替えて新しいです。
しかしこの凸凹。
数年でどうしてこんな風になるのでしょうか。オーナー様は防水製品の良し悪しをすごく勉強されていて、こっちの材料の方がいいとおっしゃってましたが、この凸凹を見てわかるのは、材料の良し悪しではなく、施工の良し悪しです。
世の中に出ている材料で大きな良し悪しはほとんどないかと思います。価格の高低で長持ち度が違ったりはしますが、それはモノの価値の尺度の違い。
モノを扱うのは「職人」です。職人とは施工品質のレベルを堅持して良品質施工をお客様に届けるのが責務。
この防水のふくらみは下地が乾いていないから発生したもの。
長年にわたって浸入した水分が防水工事後に熱により温まり湿気となって出ようとします、出ないから防水層が膨らんできます。
ということは、乾燥しない状態で防水工事を行ったということ。手抜きです。おまけにここを見て。
以下解説。
防水の材料の良し悪しより、良品質施工かどうか、ここですべてが決するのです。これで200万円近くしたそうで、許せないです。受けた元請けが下請けに安く丸投げした結果です。職人って手抜きしないです、本当は。元請けが理不尽な単価で発注するからこうなってしまう。そして困るのはお客様。価格で建築は決めてはなりません。
人で決めるのです。
安いのには訳がある。
割高と思っても、そこには手練れの職人が良品質施工をしてくれる会社も多い。
100万円が相場だが、良品質施工で職人の単価が高い会社がやると120万円になるかもしれない。
でも100万円使って5年でやり替えするのと、120万円使って15年は安心なのとどっちが得ですか?
目先のお金で左右されてはなりません!
私たちは良品質施工は譲れない。
それは職人の魂だし、プライドなんですもの。
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