Jazzって難しくて、取っ付きにくいってたまに耳にしますが、評論家の本なんかを読んではいかんよ。音楽とは音を楽しむ書く。
人それぞれの好みがある。だからJazzも人それぞれの楽しみ方でいいんです。
私がJazzにはまったのは、おそらくレコードのジャケットのデザインがたまらなく好きになったからだと思います。
テナーを吹くズート・シムズ「ダウンホーム」★グリーン一色で彼の表情の印影と口元の動きから分厚いテナーサックスの音が聴こえてきませんか?
スタン・ゲッツ「ザ・ソフト・スィング」★テナーサックスを吹き上げるゲッツがおぼろに見えますが、このボケ方がまたいい。ソフト・スィングの書体がまさにスィングしなきゃ始まらないJazzを感じさせてくれます。
チコ・ハミルトン・トリオ★ウエストコーストのドラマーの彼のリーダー作。pacificJazzというレーベルの10インチシリーズで滅多に見かけないアルバムです。彼はキュートにスィングします。そのキュートさがジャケットからにじみ出て好きなんです。
マーティー・ペイチ「ザ・ブロードウェイ・ビット」★通称踊り子と呼ばれているアルバム。マーティー・ペイチというピアニストがリーダーですが、このアルバムにはスーパージャズメンたちが集結。アート・ペッパーなどそうそうたるメンツ。踊り子が曲に合わせて踊るようなアップテンポでスィング。
スタン・ゲッツのアルバムで最も好きな「ウエスト・コースト・ジャズ」★西海岸のカラリとした風に誘われて、かつクールに、セクシーにスィングします。ジャケットを眺めていると光景が浮かび上がりそう。
このようにジャケット一つから内容を連想させてくれるものが私の好きなJazzで、そして内容が好みにぴったりだと宝物のアルバムになります。
建築も然り。一枚のパース、一枚の図面から生活を感じさせてくれるものをお客様に出さなきゃね。Jazzも建築も似ているところあるんだよー。
コメント