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地域の材を使って、地域の職人で建てる

今朝も冷え切ってる名古屋市。
豪雪で立ち往生も再び発生、明けても暮れても雪下ろし・雪かきというニュースを見るたびに、雪国の方たちの大変さを感じますが、自然と向き合って生きていくからこそ我慢強さ、粘り強さも備わるんだろうとつくづく感じています。
根っからの名古屋っ子の私は、雪が醸し出す幻想的な雰囲気が好きですが、たまに降るから言えること。

私たちは建築と不動産の二つの事業を行っていますが、今日は三河の材料のことを少し。
この材木は垂木と言います。
主に下地材。
天井下地、壁下地にしばしば使います。
杉材の3㎝×4㎝材。最近の建築現場は杉は滅多に見かけません。
大半は輸入材の米松、スプルース、パインや木の木っ端を接着剤で固めて固形にした積層材と言われるものです。
私たちは国産材~愛知県産材~奥三河材オンリーです。
この下地一つとってもどれだけ優れているかを説明します。
①年輪が細やかでしょ?
一年あたりに育つ量が少ないというのは熟成されて育つということ。
でもこの材木は木の一番端っこ。
端っこでこの年輪の密度だと中心分に行くともっと密になります。
丸太からどのように木取りをするかは下の絵で(ネットから拝借しています)

⑬に垂木等と書いてありますよね。これが写真の垂木と同じ木取りになります。木の周辺部に近いので、赤いところと白いところがミックスされます。

下の写真を見てください。

赤身と白太がくっきりと分かれていて、丸太の周辺部の材と理解してもらえるかと思います。
また年輪がまっすぐに延びていますよね、これを柾目と言います。
柾目の材は反らない、狂わない良材なんですよ。
下地でさえ、こういう柾目材が出てくる三河の杉、桧。もっと使ってほしいものです。
いつも依頼している材木屋さんですが、出荷量がかなり減っているとのこと。
これは輸入材の方が価格が安いということで建築業者が国産材を使わなくなっているということ。
森の木を伐採することは破壊ではありません。
大木は人間でいうと高齢者。
高齢者は二十歳の子たちと比べると食は少ないですよね。
材木も高齢化すると二酸化炭素を吸収する量が減ります。
伐採して建築材という使うことは、その家が二酸化炭素をずっとストックしてくれているということ。
素晴らしいことです。
伐採された後は植林をする。
若木はたくさん二酸化炭素を吸って大きくなります。
写真のような下地材でもいい、地域の材を使ってあげてほしい。
使えば二酸化炭素排出量削減に大きく貢献できます。
お住まいを計画される方は、こういうところにも心をぜひ向けてほしいです。
地域の材を使って、地域の職人がつくる。
工務店の原点。
貫いていかないとね!

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