「なんでも新しいのがいい」を覆す

築60年超のお住まい訪問。伊勢湾台風後すぐの建築。
このガラス、いいでしょ!

ロタテにすっと伸びるエッジが効いたガラス。ここから部屋を望むとやんわりして温かい雰囲気に。

そして玄関の式台はこれ。

なんの木か分かりますか?あのガラスを入れるぐらいのお洒落っけのある方が建築依頼したんだから、当然ここもこだわりの一品です。
ヒノキでもなく、松でもなく〜本栂。
栂を使う家は高級なんだよ。
床材に栂を使うのは特に贅沢と言われたもの。
もしご縁をいただけるようでしたら、この栂の板は外して何かに使わないといかんです。
削ると綺麗なピンクに近い真っ直ぐな木目の木肌を見せてくれますよ。
なんでも新しいものがいいのではなく、古くても新しい息吹を入れればまた活躍してくれる。
家族の歴史が詰まってるし、家族の喜怒哀楽を見てきた証人だよね。
この色はまさにそれです。
塗装では出ない色。
家族の歴史の色。
そういう家がいいな。妥協なく、いいものを作っていきます★