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基礎工事はここを見てパート9

ベースコンクリートをタンパーで締固め、コテで2度押さえてクラック防止をし、立ち上がりコンクリートとの接点を砂目出し、鉄筋定着長さ・補強までお話ししましたが、今日はそこまでやった後のひと手間をお話しします。

押さえたばかりのベースコンクリートの上に水を撒いています。
打ったばかりのコンクリートに水を撒いたら薄くなってダメじゃんと思う方が大半だと思いますが、湿潤養生と言ってコンクリートが一気に乾燥しないようにするための技術です。
ゆっくり乾燥しないとコンクリートの強度は出ません。
コンクリート打設した翌日に型枠をばらしている現場を見かける事がありますが、あれは×。
乾燥期間が季節ごとにあり、最低でも3日間放置しなくてはなりません。
ゆっくり乾燥することで強度が出るので、型枠を外してしまうと一気に乾燥してしまう。
ベースコンクリートの散水、湿潤養生は同じ考え方となります。水を撒いた後にこれをやります。

シートで被う。シートを被せることで、一気に乾燥するのを防止します。
こういうひと手間をショートカットしないことが良い施工の基本です。
最近の業界はモノづくりから営業に変わってきています。
売るためにポリシーを捨てる。
コストカットのためにひと手間を無くす。
とにかく安価でやる業者を探す。
施工内容はプロの技術じゃなくても普通(この普通が怖いよねー)ならOK。
こういう考え方はいかがなものかと思います。
手間をかけることは、初期投資に少し費用がかかりますが、お客様の家のメンテナンスコストは下がり、最終的には無駄なメンテナンスをせずにスムーズに生活が維持できるのですが、短期的な視野で建築というものを見ると後々いろいろ出てきます。
建築は何十年も使う商品です。
何十年のコストを考えて計画をしていきたいね。

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