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木と石の相性

最近の木造建築施工の方法を見ると、先人たちが練り固めてきた工夫が次々と無くなっていくような寂しい思いをすることが多くなってきました。

この写真は石の上に柱を立てているわけですが、最近はコンクリート製品の上に木の柱を立てるものをしばしば見かけます。
昔の人はどうして石を使っていたかと言うと、強度があり思い荷重を支えるでも大丈夫なものが人工的なものはなく、自然の石と言うことになったのだと思いますが、石は吸水率がとても低いというのも知っていたからだと思います。
木に水気は大敵。
水を吸わない材料の上に木を載せれば傷まないと言うことを知っていたからです。
コンクリートは絶えず水を含みます。湿気が必ず出てくるんですね。
と言うことはそこに木を密着させれば、木に腐朽菌が発生すると言うこと。
木はとても優れた材料で、湿気を帯びたとしても、通風あり湿気が飛んでいくような工夫があれば劣化しません。気がむき出しの古民家などを見ればそれは一目瞭然ですよね。
なので外壁に使用するのも問題なく使える。
倉敷の有名な板塀などは全然傷んでないよね。
木の加工1つでおしゃれに見せる工夫も昔の人たちはよくやってました。

面皮柱。柱の四隅を大きく斜めにカットして面を取り細く見せる工夫。
数寄屋造りの建物だとこういうものが結構多いよね。
本物の木だからこういうことができる。
集成材ではできません、笑。
1本の木の命を大切に使って良い家を作っていきたいです。
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