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屋根下地考

最近の長期優良住宅には下の写真のような無垢の野地板(新しい木材のところです)が使えません(-“”-)

耐震の計算に不利だからです。合板の方が評価大。耐震ばかり言ってて劣化は考えないのかい!と言いたくなります。

建てたばかりが最高の耐震性能で、時間と共に劣化したら耐震も劣化するに決まっているじゃないですか。本当に不思議。この建物は移築されたものなので、元々の無垢の野地板は撤去され、新しいものになっていますが、合板のように湿気で劣化することもないのが無垢材。

湿気が溜まらなかったら傷まないと以前書きましたが、屋根から雨漏りがない限りずっと傷まないからね、この建物は半世紀経とうが1世紀経とうが変わらないと思います。

合板なら屋根を一旦取ってやり返し無きゃいけないけどね。

古建築は全てこれが使われています。

証人です。

ならばどうしてこれを率先して進めないのか?

建築の行政の考え方は古いものは全て捨て去り、新しい物ばかりを追います。

これは若いころからずっと感じていることで、変わらないですね。嘆かわしく思いますもの。

昔の棟梁が今の住宅を見たらどうおもうのでしょうかねぇ・・・長年培ってきた伝統文化を壊してしまう国の考え方は私は好きではないです。

補助金とかそんなことばかりだもの。本末転倒と思います。

ヨーロッパは逆に古建築が最高の評価をされ、それを維持していく大工さんは貴重な人材として認知されている。日本は変わらないだろうな・・・

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