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木はどうして暖かいのでしょうか?

熱伝導率という言葉があります。
この数値が低いほど、熱を奪いません。
熱伝導ですから、熱が伝わる数値ということ。高いと熱が伝わる=熱が奪われるということになります。
比較すると・・・
杉材の熱伝導率は0.087 W/(m・k )となり、コンクリートの12分の1となります。熱を伝えにくいことがわかります。

数値ではわかりにくいので例を出してみましょう。

厨房などのコンクリート床の上で仕事をしている方が体が冷えると聞いたことはありませんか。
木材、コンクリート、ビニールタイルに足を置いたときの足の甲の温度変化についてあるデータがあります。

コンクリートが一番速く熱を奪い、次にビニールタイル、木が最も遅いという結果になっています。
マウスをコンクリート、木材の箱に入れた時の体温測定のデータもあります。
熱が奪われると動きが鈍くなります。
人間が冬に縮こまるのと同じですね。
どうしてかは細胞を見ればわかります。木の細胞。

水を吸い上げていた導管という部分から水分が抜けて空気層になっています。すなわち断熱性があるということ。

漆喰も同様です。こんな風になっています。
多孔質なんですね、暖かいものは。

熱伝導率が低い素材を使うと人から熱を奪わない、すなわち身体が冷えない=血行が良くなり、免疫力も高めるということなのです。
マンションなどのコンクリートの建物でも室内を木や土で仕上げると同じ効果がありますよー。

 

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