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古今往来

築四半世紀以上経たオーナー様から一報。
漏水していると・・・ライフラインは速攻でアクションを起こさないといけないのは今も昔も同じ。古今往来だよ。

押入の天井を破ってみたら給湯管から漏水と判明。

当時から梁の上に横剛性強化のための28㎜合板でしっかりつくってあり、ここはご満悦。ただこの白い管から伝わった水が梁を濡らして階下へ。

2階洗面台を外して給湯管とアングル止水性のつなぎ目をチェック。

漏水はここしかないと判断。

壁の板を外して✓。

出てきたのが架橋ポリ管のエルボー接続部分。

銅管と銅製のエルボーのつなぎですが、当時は溶接でした。
その溶接した部分にピンホールが空いた可能性大。

今はこんなワンタッチエルボーを使います。

溶接不要。ワンタッチでつなぐことができる。このようになってから漏水は激減しました。
昔の施工とは言え、漏水は申し訳なくてね・・・

建築の部材に関しても古今往来と言えることがある。10年前と今では随分と変わりましたが。
25年前になると相当今と異なる。ただつないだり、曲げたりは今も昔も同じ。
50年前以上前になると、排水は土管だったり、水道管は鉛管だったりします。そういう部材に対しての曲がりや継手はあり、それが今は姿を変えているだけです。
そして仕事の仕方がやや異なります。
当時の水道屋の仕事は技術が必要で、誰でもできるものではなかったよ。
塩ビ製の水道管、排水管ならできるけど、給湯は難度高し。
つなぎ目が多いほど危険性は増します。
今の配管はつなぎ目がなくて、接続部分のみつなぐ。
だから漏水したと言っても可能性はこのつなぎ目だけ。
便利になりました。
応急処置は止水のみ。水道屋が来れなくて一部の湯が使えない状態になってしまったけど、ご勘弁いただいて何とか仮処置完了。
ライフライン、特に水道は緊急です。
放置はできない。
オーナー様は数日前から音がしていたとおっしゃっていたし、前夜はっきりと漏れているのが分かったとおっしゃってたので「すぐにTEL下さい」と伝えておきました。
私の携帯ナンバーをほとんどのオーナー様は知っているはず。
遠慮なくお電話下さい。酔っぱらってなかったら走りますからねー!(笑)

ちなみに濡れた木材は大丈夫か?と皆さん思われますが、乾けば元に戻ります。
お寺などの建物は雨ざらしですよね。それで数百年持つ。

濡れても乾けば大丈夫なのが無垢の木材です。
だからしばらく乾燥させてから押入は直すことになりますよ。

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