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耐震化のご依頼

築半世紀以上経た木造住宅の耐震化のご依頼を受けました。
奇跡的に図面が残ってて、何と~腰伏せ、小屋伏せ図もあり。
書いた設計士の名前を見た瞬間、40数年前にバック・トゥ・ザ・フューチャー(ちょっと古すぎ、笑)

苦々しい思い出がずっと残っている設計屋の名前でしたからねぇ・・・
自分が先頭に立ったら二度と設計士の仕事はしないと固く誓ったのもこの時。

素晴らしい設計士もいるけど、多くは木造軸組みを知らない、木の納まりを知らないというのがほとんどだったものな・・・

それはさておき、早速ウォールスタットに書き込んで実証。

現状の建物に能登半島地震の地震波を入れて検証すると・・・

このようにねじれて倒壊。赤いところは完全に破壊です。
オレンジ色は中破。黄色が小破。


内部に構造用面材を計画し、ピロティ―になっている部分に袖壁で補強すると・・・

中破をしてしまうようで、今度は大きな開口部の一ヶ所をつぶして小窓にして壁を半分つくると・・・

(ピロティ―下の袖壁は作らずに検証)

一部中破はあるものの、小破で済むことがわかる。
ここに制振部材などの補足パーツを入れればかなり安全度が増すはず。

耐震化の計画がとてもしやすくなってて、やりがいもあるし、ご提案しがいもある。
人の生命財産を守るのが建築基準法の骨子。
そういうご提案を妥協なくしていきたいと思います。

これがいくらぐらいかかるか、見積もりしないと。
壁・天井を壊さず耐震化をしてコストを落としてあげたいです。

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