今回は基礎の立ち上がりについて。
まだベースコンクリートを打設していない状態で見てください。
左の方に丸のグレー色のものが見えるかと思います。
これは「ドーナッツ」と言われるもので、型枠からのかぶり厚さを確保するためのもの。
これをしっかり固定しておけば、コンクリートを打つ圧力でかぶり厚さが変わったりはしません。
またパイプが埋設されていますが、これは排水のためのパイプです。
下に敷いてある防湿シートもしっかりとテープで継ぎ目などを密着させているのがわかります。
ここの現場は基礎の高さが高いので、このように配管しますが、多くはベースコンクリートの上にスリーブという穴を貫通させてそこに後日配管します。
また別の現場写真ですが、型枠設置後にコンクリートを打設します。
その時にバイブレーターというものを使い、コンクリートを攪拌します。
バイブをやっていると、セメントのペーストと言われるドロドロのものが浮き出てきます。
そうしたらバイブレーター終了。
この後に一番大切な一手間、ベーススパイラルにて気泡抜きをします。
これはジャンカ と言われるコンクリートの豆板を防止する役目。
ジャンカ についてはこれを読んでください。https://wordpressbrog.11ohaka.com/archives/5327
コンクリートの構造物の致命傷になります。
これ、結構見かけますよ。
昔、手練りのコンクリートの時代がありましたが、その時はこのジャンカ は多かったです。
出た場合はちゃんとコンクリートにて補修してかぶり厚さを確保しないといけません。
そして一定時間を経て、レベラーというセメントペーストを流し込みます。
セメントペーストは水のようなものです。
水は流すと水平になる。
それを利用した水平仕上げの工法。
でもこれだけでまっすぐにならないのです。
これで仕上げて水平の高さを測ると、プラスマイナス2ミリほどは出ます。
ということは高いところと低いところでは4ミリの高低差が出るということ。
この高低差が建物の精度を変えます。
それはまた次回に。
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