基礎が割れている、ヒビが入っているから見てほしいというお話をたまに聞きます。
例えばこんな割れ。
私は経験値で全く問題なしと判断しますが、知らない方は大問題扱いしてしまいがちですよね。
割れを指しているのは打診棒と言われるもの。
打診棒とは、
・タイルやセメントがコンクリートの躯体と密着しているか?剥離していないか?を叩いて検査する棒のこと。
・密着した部分と剥離した部分を叩くと音が異なり、乾いた音がしていると浮いていることがわかる。
こんなパーツです。
この写真の基礎は表面のモルタル化粧仕上げが収縮してクラックが入っただけでしたよ。
基礎本体が割れているとこんな優しい割れ方ではないです。
チェックにはもう一つのパーツ。
クラックスケール。
0.15㎜のクラック。
クラックでいけないのは0.5㎜以上です。が、表面のモルタルの割れが0.5㎜以上あっても基礎本体の割れがなかったら問題はありませんよ。
このようにしてインスペクションを進めていきます。
現地調査は2時間程度、報告書まとめるのに丸っと1日。
かなりタイトな内容。
チラ見せ↓
このように鉄筋の位置も確認し、どのように配筋されているかもご希望で行います。
インスペクションは経験値がないとちゃんとしたことはできません。
巷では、資格はあるが実際にはできないという資格者が多く、ペーパーだけで資格を与えることが限界にきているよね。実地が全てです。
木造、鉄骨と調査ができる私ですが、きつい修業した大工時代の時間が全ての知識の基礎を与えてくれたようです。親方に感謝しかないですね。
コメント