増築して内部を大幅リフレッシュ。
リノベーションと言えるぐらいの大きな工事は、とっても技術が必要。
既存のものと新しいものを取り合わせる。
増築ができるのは工務店の力量。
新築より遥かに難しく、現場の臨機応変度が問われます。
まずは手洗い場予定の所に配管の逃げ。
正式な位置は基礎が立上り、建物が建った後に。
配置の墨出し。
うちの基礎屋さんは丁張をしません。ここがメッチャ優秀。
丁張とは・・・
現場は鉄筋の杭を打って墨出し。
難しいのはここです。
既存の構造壁の中心と合わせないといけません。
現場を見ると・・・
構造柱はオール120㎜。しかし通し柱135㎜が外壁側に揃っています。
これを内寄せと言います。外側が120㎜の柱と135㎜の柱が揃っていることは、中で135㎜の柱が15㎜膨らんでいるということになります。
ここで基礎の中心を出す場合は、構造壁の中心で合わせないといけません。
白字で60㎜と書いた垂直ラインが基礎の中心となるわけです。
ここを間違えると基礎と構造体がずれる。
現場ではこのような細工も必要になります。
増改築の難しさと醍醐味。
昔は当たり前にこういうことができたのに、最近はここの技術がなくなっている。
簡素化しすぎて、技術がなくても建つ時代。技術者も育たない。
私たちはここを軸に力をつけていきたいと思います。
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