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腕の差がすぐわかる左官仕事

最近の左官仕事を街中で見ていると「どう??」というものをよく見ます。
特に外構工事の土間で使われる洗い出しという仕上げ方。

色がマチマチというか、白っぽいところと濃いところと色がまだら。

石の密度がそろっていない仕上がり。これなら私でも出来そう。

下の写真もイマイチなやつ。

石に目地のセメントがついたまま。きれいにふき取っていない。洗い出しとは洗って砥ぎだすという意味なので、目地のセメントが残っていてはいけません。

石の間隔が全く揃っていない。最近はこういうものをよく見かける。ただ石を貼りつけただけの仕上がりは勿体ない。揃っているから美しいと言います。揃っていない、不揃いは美しいと人間は思わない。


昔の左官屋さんは、石の粒を揃えるために、一つ一つの石を弾きながら揃えていたんですよ。

間隔も均等になるように石をあっちこっちに動かしながら、均一になるよう手間をかけていた。

こんな風に仕上げてほしいものです。

石の向きが揃っている。変に立ってしまった石がない。
石と石の間もすっきりした間隔が取られている。

石は不揃いだけど、理路整然としているように見えませんか?
昔の職人さんは美しさを知っていた。施工すればいいというレベルではなく、美しく仕上げないとプライドが許さなかった。
かっこいい。
そういう修業もしていた。今外構工事をしていますが、塗装のためのモルタル下地でこんなきれいに。

面がバシッと真っすぐ。角もピンと立ってて、美しい。親方は72歳。厳しい修業をしてきたからできる技。こういう人がどんどんいなくなっている。この業界が心配です。
知恵と知識と手技を持った練度の高い職人さんを必要としない家づくりが大半です。
日本の文化でもある建築の独特な技術。どうなっていってしまうんだろうね・・・

既存の塀にカットを入れてます~ここをどんな風に仕上げるかはまたのお楽しみ★



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