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基礎捨てコンクリートの打ち方 水セメント比

「基礎」の何よりも大切な部分は何かご存知ですか?
鉄筋の入れ方?という方が大半じゃないかと思います。
しかし基礎の上に建物が建つということを念頭において欲しいです。
建物は「垂直に」「水平に」建たなくてはなりません。木造住宅というのは、少々斜めになっていてもその場しのぎの修正はききますが、後からでるんですよ!

基礎で最も大切なところは、一番下の部分。

捨てコンクリートと言います。コンクリートが打設された上に型枠が立っています。捨てコンクリートが真っすぐなら型枠は当たり前のように真っすぐ立ちます。

ダメな捨てコンクリートの打ち方はこれ。

形枠からはみ出して、捨てコンの横幅もテキトー。写真がぼけていますが、よくよく見ると水平も出ていない。この雑なコンクリートの打ち方ひとつで仕上がりがわかりますよ。
建物は真っすぐにならないので、無理やり真っすぐにします。そうすると時間が経つとともに「建具が閉まらない」「サッシの鍵がかえない」「壁紙の隅っこが破れて来た」などの現象が出てきます。
またこの日は雨天。雨が降っているのに、型枠の中にコンクリートを流していました。雨が降っているから、青いシートで被うことをしているのです。ダメだよ、こんなことしたら。

生コンクリートは出荷される際に水セメント比が決まっています。
※水セメント比
  水セメント比とは、水(w)とセメント(c)の重量の比率w/c(%)のこと。
  セメント量が同じであれば、水の量が少ないほうが水セメント比は小さくなる。
  セメントの固まるのに必要な水の量は、セメント重量の40%と言われている。
  すなわち『水セメント比が小さいほど・・・ 「強度は大きくなる」「耐久性が高くなる」「隙間が少なくなる」ということになる』

ここからわかるようにコンクリートを打設している時に雨が降ってしまうと水セメント比が大きくなり、強度は下がる、耐久性が下がる、骨材とコンクリートの隙間が増えることになります。

雨が降っている最中にコンクリートを打設したらダメということを知っててくださいね。
家を建てることに携わる者たちは「製造業である」ことを忘れてはならじ。営業が先行して全てという工務店にはなってはならないです。
良品質施工はお客様の幸せな家づくりの大原則★ 

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