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古(いにしえ)の建物を訪ねて新しきを知る パートⅤ

犬山にある明治村続編パート5。
木の使い方が明治村に行くととても勉強になります。下の写真は窓越しに見た木製の手摺。

窓の木枠と手摺の木枠が重なって格子が正方形に見えます。
この奥行をつくる手法は難度が高いけど、そこに佇んだ時、深さを人は感じ、なんとも言えないゆったりした気持ちにしてくれる。奥行の工夫は建築の醍醐味だけど、昨今は壊滅状態・・・売れるものがいい建物になってしまって、少し残念です。

下につけたハートをくり抜いた飾りの曲線が見事だと思いませんか。
向こうの景色が柔らかく見えます。
建築は建物だけでなく、外の景色をどのように取り入れるか・・・ここが昔の建築にはありましたが、今はこれも壊滅状態。
寂しいな。

建物の深みを感じさせる外観。


一階部分のせり出した屋根と前にせり出した暖炉の煙突が建物の奥行を強く感じさせてくれます。
二階の左にある同じ大きさの窓を二つ並べているのも心を惹きつけるデザインです。
このような大きな敷地で建築することが街中ではなくなってしまったので仕方ないところもありますが、この要素を入れて設計したいものです。

部分部分を取り入れるのも設計だけど、構図と言っていい奥行を活かしたデザインは建物の印象を決めますからね、やはり構図を意識していきたいです~。

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