鏝押さえの一回目の後は二回目を押さえます。
理由は写真にもあるように表面のクラック防止です。
たいていは一回押さえて終わりなんです。
だって見た目変わらないんだもの。
最近は単価押さえが頻発していて、業者さんもショートカットできるところはするという風潮はあります。
ただでさえ人件費が高騰していますが、建築費の大半は人件費。
それをカットされてしまってはそうするしか仕方ないとなるのは当然です。
必要な単価があります。
私たちは三方良しを掲げていますので、職人が泣き寝入りするようなことはしたくないです。
いいものができないですもん。
二回目の役目を伝えましたが、もう一つ大切な役目は粉吹き防止。
コンクリートをほうきで掃くたびに白い粉が出る経験をしたことはありませんか?
それは水が引いてからもう一度鏝押さえしていないからです。昔々の話ですが、冬にコンクリートを打つと水が引きません。
そうすると左官屋さんは一旦家に帰ってから夜にもう一度樹て押さえをしました。
冬の三時頃にコンクリートを打ったら、二回目の抑えは間違いなく22時頃です。
それだけ昔の職人は仕事にプライドがあったということ。最近はこういうことをショートカットする。
基礎だから見えないからいいや、じゃなく見えないからちゃんとやらないといかんのです。
本物の職人は見えない所に手間をかけます。そういう人たちにはちゃんとした単価を払ってあげて下さい。
これはお客様へのお願いになるねー(^-^;
次回は大切も大切なコンクリートの打ち継ぎ部分の施工です。
これ、ほとんどやってないよ~。お楽しみに★
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