私の土地の見方は、若かりし頃にいろんな職人さんから教えてもらったことが礎となっています。
先日見てきたこの敷地。
非常に広い。
平坦地。
雑草が生い茂っている。
陽当たりと風通しは良さそう。
この辺りは気づくと思います。
もともとはどんな土地だったのか?
まず地図を見るとわかることがあります。私たちの会社で説明すると・・・写真
赤丸部分が会社。西を見ると天白川が蛇行し、東に迫り出しています。
それだけでもわかるのが、この地域は川の氾濫によって堆積した土地と分ります。
川からの土砂流入は肥えた土が多く、田畑に最適。
写真の土地も同様の地域でした。
そして生えているものをチェックしないといけません。
昔の人たちは草を見ろと散々言ってましたが、低湿地帯だと蘆、葦、柳、鬼くるみなどの草木が生えています。
葦、葦はよく見かけるよね。
そして倉敷の街並みにずらりと並ぶ柳たち。
胡桃は池、沼地の横にニョッキリと・・・
そして写真の土地はこれ。
ニラが自生しています。
ピーマンも思わず芽吹いて成長していたよ。
こういうところから河川による氾濫地で畑として使用されていたことが分ります。
もう一つは電磁波(磁場)と標高を調べます。
標高を周辺地域に書き込んでいくと、大雨の際にどこに水が流れるかもよく分ります。
氾濫地形のところは調整池と言って、大水が出たときに排水量を調整するための溜池があります。
この土地周辺の調整池は標高の高い方の北東に一つ、低くなる南西に一つありました。
この自治体、しっかりやっているのが分ります。私の自宅の近くにも調整池があります。
私の家は小高い丘陵地の裾野より少し上のところですが、矢印がスタートしているところが最も高いところで、北に西にと低くなっていきます。
その部分にちやんと調整池がある。
普段は釣りをしているような池ですが(ボラばっかりと聞いたことがあります・・・骨だらけで苦手、笑)大雨があると結構水量高くなります。こういうところも不動産のチェックには欠かせないですよ。
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