体の異変から様々な対策をされていましたが、改善されずシックハウス症候群や化学物質過敏症の疑いがありました。
5年ほど前に建設されたマンションですが、コロナ禍で家でお仕事をされる時間が増え、身体に異変を感じるようになってしまったそうです。
眠りが浅い、鼻炎や目ヤニ、咳が辛い、体の一部が痺れるなど体の異変から様々な対策をされましたが、改善されずシックハウス症候群や化学物質過敏症の疑いがありました。
近年、住宅の高気密化などが進み室内は24時間換気の設備も整ってはいましたが、現地調査をさせて頂いた時は特に収納や洗面化粧室の中が接着剤や建材の臭いがこもっている状態でした。
オーナー様のご要望はビニールクロス部分を漆喰壁に変えて、化学物質を室内から減らすということでした。
ビニールクロス自体よりも壁紙を貼る接着剤に原因があると私たちは考え、既設の壁の解体し、下地も入れ替えることがベストと考えましたが、できるだけ工事を最小にしたいというご要望から、既設の状態で身体が反応している化学物質を抑える素材と施工方法を考えることになりました。
オーナー様には色々な素材でテストをしていただきました。
素材だけでなく、施工後の状態に近いサンプルを寝室に置いて過ごして頂いたり、漆喰を施工中の現場に来て頂いたこともありました。
最終的には、壁や天井は既設のクロスの上から中霧島壁を施工させていただくことになりました。